疲れているのに、片づけだけが残っているとき
部屋の隅に積まれたまま、何週間も動いていない山がある。 やらなければいけないことは、はっきりしています。 手をつければ終わる。それも分かっています。それでも…
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部屋の隅に積まれたまま、何週間も動いていない山がある。 やらなければいけないことは、はっきりしています。 手をつければ終わる。それも分かっています。それでも…
「まとめて眠れたのは、いつが最後だろう」 夜中に一度目が覚めて、時計を見て、また眠る。それを二度、三度。朝になると、眠った気がしない。 本人はもう、それが自…
「あの人はもう次に進んでいる」 朝の電車でそう思った瞬間から、その日の残りが落ち着かなくなります。何をされたわけでもないのに、追われている感じだけが残ります…
困ったときに連絡する相手が、頭に浮かばないことがあります。 友人はいます。家族もいます。それでも、この件はこの人には言えない、という選別が先に走ります。 相…
肩は、意識していないときにいちばん上がっています。 人に言われて初めて気づく。下ろしてみると、下ろせる。けれど数分後には、また元の位置に戻っている。 連休が…
「おかえりなさい」と言われて、思わず「ただいま」と返していました。 言ってから、自分で驚きます。その言葉を、長いあいだ使っていなかったからです。 住む場所は…
契約の画面をそのまま下までなぞって、同意にしるしを付けます。 何が書いてあったかは、読んでいません。読んでも分からない、という気持ちが先に来ます。 職場の規…
説明が丁寧であるほど、聞き終えたあとに疲れが残ることが珍しくありません。 内容は正しい。役にも立つ。それでも画面を閉じたとき、頭が重くなっています。 言葉が…
調子が戻ってきたはずなのに、家のなかの空気だけが固くなっています。 体は軽い。よく眠れている。それなのに、言い方だけがきつくなっている。 弱っているあいだ、…
朝の支度をしながら音声を流していて、途中で手が止まりました。 胸がいっぱいになって、涙が出てきます。うれしいはずなのに、同時に申し訳なさが湧いてきます。 も…
会議の日程は、自分の予定を最後に決まります。 食事の店も、帰る時間も、たいてい先に誰かが決めています。それで困ったことはありません。 困っていないのに、月曜…
玄関を開けた瞬間に、鞄を置く力も残っていない日があります。 同じ人数、同じ時間、同じ場所。それなのに、帰り道が軽い日もあります。 駅の階段の上り方で、その日…
血のつながりがあれば、話は通じるものでしょうか。 家に帰って、台所で同じ時間を過ごしていても、肝心なところだけが噛み合わない。そういう家があります。 近いか…
夜、洗い物を終えてから、同じ話をもう一度、最初から流しています。三度目です。 一度目でちゃんと分かったつもりでいました。それなのに翌朝には、手ざわりだけが残…