何かあったとき、相談できる先がない不安
困ったときに連絡する相手が、頭に浮かばないことがあります。
友人はいます。家族もいます。それでも、この件はこの人には言えない、という選別が先に走ります。
相談先がない状態の正体
相手がいないのではなく、条件に合う相手がいない。ほとんどの場合はこちらです。
心配させない人。話を広めない人。こちらの事情を一から説明しなくていい人。三つ揃う相手は、そう多くありません。
抱えたまま過ごす時間の重さ
相談しないと決めた瞬間から、その件は自分の中だけで回り続けます。判断も自分、反省も自分です。
抱えたまま何年か過ぎると、判断そのものが遅くなります。決めるのが怖くなり、決めないまま持ち続ける件が増えていきます。
聞いてもらえれば大丈夫、という状態
決まった相手が一人いるだけで、抱える量は大きく変わります。実際に相談するかどうかより、いつでも出せるという前提のほうが効きます。
先が見えなくても不安が小さい人は、たいていこの前提を持っています。
相談先がないと、決断が全部あとまわしになります
一人で持っていると、決めるたびに全部の責任がついてきます。だんだん、決めなくて済む方法を探すようになります。
先延ばしにした件は消えません。溜まったまま、頭の片隅で電気を使い続けます。夜中に目が覚める人の多くが、この状態です。
相談は、答えをもらうためだけのものではないのです。一人で持っている状態から降りるために使われます。
一人に話せたあとの変化
相談できる相手が一人見つかると、実際に相談する回数はそれほど増えません。それでも、不安の大きさが変わります。
いざとなれば話せる、という前提があるだけで、ひとりで先回りして心配する時間が短くなるからです。抱えている量は同じでも、持ち方が変わると重さが違います。話す前から少し楽になるのは、そのためです。
人付き合いの上手下手とは、別のことです
条件の合う相手が周りにいなかった、というだけの話です。環境の問題を、自分の性格の問題として引き受けてしまう方が多くいます。
不安が湧いたとき、その場でできることはあるかでも触れています。
迷わず、不安もなく聞いてもらえれば大丈夫という安心のなかで生きられている。そう記された一通をご紹介します。
参加者の方から届いたお便りより