人と比べてしまい、気持ちが休まらないとき
「あの人はもう次に進んでいる」
朝の電車でそう思った瞬間から、その日の残りが落ち着かなくなります。何をされたわけでもないのに、追われている感じだけが残ります。
比べることは、やめようと思って止まりません
比べるなと言われて止まらないのは、意志の問題ではないからです。人の目は、動いているものを先に拾うようにできています。
見えている範囲に人がいれば、位置を測ります。測った結果が上でも下でも、測る作業そのものが体力を使います。
足りなさは、埋めても減りません
足りないところを埋めようと動くと、その場では落ち着きます。ところが埋めた瞬間に、次の足りないところが見えます。
埋め方が下手なのではありません。埋める順番で動いているかぎり終わらない、という形をしているだけです。ゴールのほうが動きます。
次へ次へが染みついたあと
急ぐことが普通になると、止まっていることが怖くなります。予定のない日に落ち着かない。休んでいても頭のどこかで段取りをしている。
一年、二年と続くうちに、自分が急いでいること自体が見えなくなります。疲れの理由が分からないのは、たいていこのためです。
次に向かわなくていい、という感覚
行き先を決めずにいられる時間があると、体は初めて降ります。何かを達成した安心とは別の、行かなくていいという安心です。
一度これを味わうと、比べていた時間がどれだけ体力を使っていたかが分かります。
急いでしまうのは、欲張りだからではありません
足りなさを埋めるように次へ向かうやり方は、たいてい後から身につきます。そうしなければ困る場所に、長くいたということです。頑張るほど、かえって遠ざかる感じがするときに詳しく書きました。
比較や競争があって、次に次に向かうエネルギーしかない。涙とともに、それが体全体に染みついていることを感じた。そう書き記してくださった方がありました。
参加者の方から届いたお便りより