お金の不安が頭から離れない日が続くとき
「どうにかしなければ」
お金のことが気になり始めると、その一言が一日じゅう頭の中で鳴り続けます。
計算しても答えは変わらないのに、また同じ計算をしてしまう。眠る前にも、目が覚めた瞬間にも、そこへ戻ってくる。通帳を見るのが少し怖い、という日も出てきます。
考えても動かないものを、考え続けてしまいます
お金の心配は、考えることで前に進む部分と、考えても一ミリも動かない部分に分かれています。困るのは、その二つが頭の中では区別できないことです。
区別がつかないので、体はどちらにも同じだけ身構えます。そして身構えた状態が続くと、それが普通になり、力が入っていること自体が見えなくなります。
計画を立てれば落ち着くはずなのに
多くの方が最初に試されるのは、数字を整理することです。いくら要るのか、いつまでに必要か、どこを削れるか。紙に書き出すと、その場では少し落ち着きます。
けれど、数時間もすると同じざわつきが戻ってきます。頭は納得しても、体のほうは納得していないからです。
「大丈夫だと思い込む」も、よく試されます。これは効かないどころか、言い聞かせるたびに、大丈夫ではないという前提のほうを強めてしまいます。
思いがけない知らせのあと
長く気にかけていたお金の問題が、思いがけず片づくことがあります。そのとき人は、うれしさより先に、何が起きたのか分からない戸惑いを感じます。
戸惑いが落ち着くと、張りつめていた時間の長さに、あらためて気づきます。その気づきが、次の心配ごととの付き合い方を変えていきます。
緊張がほどけたあとに、順番が変わることがあります
先に現実が変わって、それから安心する。ほとんどの方がそう思っていらっしゃいます。けれど実際には、緊張がほどけたあとのほうが、動きが変わったり、思いがけない知らせが入ってきたりします。
何が起きているのかを説明することは、私にもできません。ただ、そういうご報告は珍しくありません。
放っておいて、この種の緊張がひとりでにゆるむことは、あまりないようです。ほどかれないまま年月が経つと、その上に別の心配が重なっていきます。
不安になりやすいのは、性格でも、心の弱さでもありません。お金のことで一度大きく怖い思いをすると、神経はその形を覚えます。覚えているだけなので、覚え直すこともできます。不安が湧いたときにその場でできることもあわせてお読みください。
数字の話をしていただく必要はありません。何に力が入っているのかが見えると、そこからは体のほうが動きます。
ある朝、思いがけない電話を受け取った方が書き送ってくださいました。細かい事情には触れず、その朝の気持ちを抜き出して載せます。
参加者の方から届いたお便りより