職場の理不尽を、飲み込んできた人へ

夕方、自分が関わっていない仕事の結果で、自分の評価が決まっていることを知りました。

その場では何も言えません。帰り道の電車で、言えたはずの言葉を何度も並べ直して、家に着く頃には、考えるのをやめています。

飲み込んだものは、消えない

職場で理不尽なことが起きたとき、その場で言い返せる人は多くありません。相手は上司で、明日もまた顔を合わせます。波風を立てるくらいなら、黙っておいたほうが早い。そう決めた自分を、あとから責めることもあります。

それでも、飲み込んだものは残ります。夜に思い出して胸のあたりが硬くなる。休みの日なのに、あの人の顔が浮かぶ。仕事の話になったときだけ、声が低くなる。

同じように言葉を飲み込み続けてきた方のことは、「嫌だ」と言えないまま、仕事を続けてきたときにも書きました。

我慢できる人ほど、声を上げなくなる

一度言っても変わらなかった経験があると、次からは言わなくなります。期待しないほうが、傷つかずに済むからです。

そうして少しずつ、自分の現実に口を出さなくなっていきます。おかしいと思っているのに、おかしいと言わない状態が、その職場での普通になっていきます。

引っぱるほど、固くなる

「そのうち落ち着くだろう」と思っているあいだに、同じことがもう一度起こります。二度目は、一度目より言いにくくなっています。

結び目は、引っぱるほど固くなります。時間が経てば解けるものだと思っていると、解くのに必要な力だけが増えていきます。

気が弱いから、黙っているのではありません

理不尽な扱いに声を上げられないのは、意志が弱いからでも、努力が足りないからでもありません。その場に流れている力関係と、これまで積み重ねてきた体の記憶が、そうさせています。

だから、まず必要なのは、強くなることではありません。何が起きているのかを、ひとりで抱えたままにしないことです。

ひとりで抱えているうちは、同じ場面が続く

職場のことは、家族にも友人にも話しにくいものです。話せば愚痴になる、相手を困らせる、そう思って言葉を飲み込みます。その結果、誰の目にも触れないまま、その出来事は自分の中だけで大きくなっていきます。

何が起きているのかを外に出すと、抱えていたものの形が見えてきます。相手を変えようとしなくても、こちらの向き合い方が変わることがあります。

先日のプライベートセッションで、職場での出来事を話してくださった方から、お便りが届きました。ご本人は、愚痴を聞いてもらったつもりだったそうです。

お便り
聞いてもらった愚痴 関与してないのに成績つけるという件 それについて今日 社長と話すタイミングが生まれて 確認したら50%つけると言われ 菜穂ちゃんに聞いてもらったから 状況が変わったのだと思いました 凄すぎるセッション 起きている事を考えると セッションと言うには軽すぎると思います 私たちは プライベートトークしか求めいません こんなにもずっと受けさせてもらえることに 心から感謝します

参加者の方から届いたお便りより